加佐ノ岬物語5-桜の花
橋立町には、たくさんな桜の木があります。春になると一斉に花開き楽しませてくれます。加佐ノ岬倶楽部のテラスは山桜が咲き、市の駐車場にはソメイヨシノが咲きほこります。しかし、桜の花は、毎年忘れることなく花開きますが、一年ごとに違うのです。
私の暮らしも同じです。毎年、同じようにも思えるが、やっぱり一つずつ年を重ねているのです。小学校の入学式のことを覚えています。隣の家の男の子と一緒に行きました。たくさんの子供たちがいてどこに身を置いたらいいのかわからず、不安でした。
小学校生活は2年生だったころ、学芸会でハンガリー舞曲を踊ったこと、5年生だったころ「ベニスの商人」の劇に出演したのですが、セリフが覚えられていなく、笑ってごまかしたことなどが思い出されます。そして、あまり意識してきませんでしたが、六年生の頃いじめられていたようです。
しかし、中学生になって、分校からの子供たちが増え、私は新しい友達が増え、救われました。そして、猛烈に勉強し、期末テストの成績は3、4番ぐらいでした。卓球部に所属し、加賀市で優勝したこと、北前船について勉強したことなど、結構楽しい中学生時代でした。
高校生の頃、郷土研究部に入部し、発掘調査に夢中になりました。自転車で加賀市内いろんなところに行きました。法王山の発掘では金環を発見し、現在も資料館に展示されていることが誇りとなっています。
季節は巡ってきますが、一年一年違うのです。きっと成長しており、前の年と違った桜の花が咲いているのです。大切に生きていきたいものです。