【加佐ノ岬倶楽部】地域創生を目指しカフェレストラン・食の開発・移動スーパー・交流館・音楽療法を行い、未来の社会事業を構築する

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加佐ノ岬物語9-旧増田家石段ー(ご奉仕料について)

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旧増田又衛門宅の石段です。約1千坪の屋敷に御殿や母屋、茶室、蔵などが立てられておりました。現存しているものもありますが、母屋の後ろ半分が売りはらわれています。本当にお金持ちの家だったのです。この家からは能登の時国家や北國銀行創設の米谷家などに嫁いでいると聞いております。

北前船は一航海一千両(一億円)の利益が上がったといわれており、何隻も持っていたこの家などは隆盛の頃は想像もつきません。北海道に出かけて「大儲けしてきた」わけであります。この商売の手本になったのが近江商人です。近江商人の船は北陸人が操っていたのですが、自立して北前船を始めたのです。その中に橋立町の人もいたわけです。

そして、お金儲けはしたけれど、そのお金で村の道路などインフラ整備などにはお金をいとわず、大聖寺藩の危機には莫大なお金を寄付したと言われています。

最近、聞いた話ですが、現在も近江商人の末裔の方々は、お商売をしても「利益」とは言わないで「ご奉仕料」と言っているそうです。物を売ってお金儲けはするが、それはご奉仕なのであるということです。そして、設けたお金は社会のために使っていくというのが北前船の船主たちの精神だったのです。すごいことだと思います。ご奉仕の心を持って、加佐ノ岬倶楽部も運営していけたらと思います。

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