加佐ノ岬物語 1
加佐ノ岬は江戸時代の大崩落までは、日本海に360メートル突き出ていたと言われ、その先端に神社があり、現在もその辺りには鳥居の残骸があるとされ、漁師などからは、昔から恐れられていたといわれています。現在も残っている砂岩の岬には貝などの化石があり、もっと昔は海の底だったことが想像できます。
この岬を背中にして白山の方角を拝むとその一直線上に、御嶽山、富士山があり、太平洋側は真鶴の岬に行きつきます。日本の霊山を結ぶ不思議な場所なのです。そんなことが分かったのは、つい20年ぐらい前のことです。今や、パワーポイントとも言われています。
私にとっての60数年の人生の中で、加佐ノ岬に慰められ、勇気づけられ、そして、生き方に迷った時、「そんな小さなことに悩んでなく、志しを大きく歩みなさい!」と後押しをされてきたところです。不思議なパワーをもらってこの地に生まれ、生かされてきたようにも思えます。
この地を紹介しながら、私の生きざまを振り返ってみようと思います。